2010年12月20日月曜日

エレガンスハリユビヤモリ




Aquarium : CRYSTAL STAGE(300 X 200 X 150 mm)
Substrate : トリオ ネイティブサンド(ホワイト)
Temp. Control : エアコン(Cooling/Heating)、ナラベルト(Heating)



エレガンスハリユビヤモリ
Stenodactylus elegans
WILD (♀)



アフリカ北部から中東にかけて数種類が知られるステノダクチルスだが、識別は難しく、輸入された産地をヒントに推測するしかないのが実状。実際、模様だけ見ても数タイプみられるので、数種が輸入されているようだ。色彩は環境によって若干変化する。

目が非常に大きく、鼻先も上に尖っているので、カイマンを連想させる顔つきが魅力的。いったん手に乗せてしまえば大人しくしているが、掴もうとすると鳴いて嫌がり、口をあけて威嚇する。一旦、機嫌を損ねるとしばらく怒っているので、ハンドリングは向かない。無理に触らなくても見ているだけで十分おもしろい。

小型種だけに、入手時に弱っていると立ち上げは難しいと思われるが、一度落ち着いてしまえば非常に丈夫。環境に落ち着くまでは高めの温度と湿度を保つのが有効。

環境にさえ慣れてしまえば、砂を敷いてヒーターの上に乗せただけでも飼えるほど飼育は楽。霧吹きは週一回程度で良い。

レイアウトは白い砂をメインに、黒系の流木でコントラストをつけた。ミズゴケの塊はシェルター代わり、ただし拓けた場所で堂々と寝ている事の方が多い。コルクの下にもミズゴケを入れ、ウェットシェルターとしたが、ときおり乗っているので役割は果たしている様子。

餌はガットローディング・ダスティングした小さめのフタホシ・イエコオロギやミルワームを与えている。S サイズのコオロギを問題無く食べるので、小型種ながら餌の面では困らない。体に見合わず大きな餌も食べられるが、飲み込めるのと消化できるのでは別問題なので、無理はさせない事が好ましい。適度な大きさのコオロギが用意できないなら、ミルワームで代用すれば問題なく食べる。

複数飼育も問題無く、繁殖も比較的容易なようだが、ハッチリングの生育には孵化したてのコオロギやショウジョウバエの用意が必要になるので、計画的に実施したい。割とポピュラーな割りに C.B.をあまり見かけないのも、これが原因だと思われる。

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